1998/8/9

標高 2898m

1998年の夏は北アルプスを登った。靴擦れで足を引きずり、大雨に遭うという悲惨な山行だった。笠が岳の日帰りはきつかった。
上高地→焼岳→笠が岳→富山市→折立→薬師岳→黒部五郎岳→鷲羽岳→黒岳→野口五郎岳→烏帽子岳→葛温泉→大町
 

焼岳 薬師岳 黒部五郎岳 鷲羽岳 黒岳 烏帽子岳


BACK 焼岳

8月9日(日)

今日は笠が岳に登る。すごく時間がかかるので、早立ち。
4時にテントを出た。荷物は置いたままである。外はまだ真っ暗であった。

ヘッドランプも用意したが、これはあまり使わない。

夜道は目を慣らすと、星明りでそれなりに歩くができるもので、ランプに頼ってしまうと、その明かりの範囲だけしか見えなくて、逆に道を誤ったりするものなのだ。

だんだん明るくなってくると、笠が岳の岩壁がすごい高さでこの谷筋に迫っているのがわかる。わくわくしてしまう。

ガイドブックでは登山口まで40分となっていたが、1時間近くかかってしまった。登山道入り口で、後からきた人に追いつかれて、そのとき話したら1時間かかるのが正しいらしい。

今回登る登山道は笠新道というのだが、すごい急登の道である。

登るにつれて、真向かいの穂高がだんだん全容を見せ始める。槍ヶ岳がみえたときは感動。

今日も天気はいい。快晴というわけではないが晴れている。

杓子平に着いたときはうれしかった。ここからは笠が岳が正面に大きく見える。すばらしい景色だ。
杓子平からはカールのような地形をほぼ水平に行く。

だんだん登りがきつくなっていって、最後は岩場の急登になった。

それでも何とか抜戸岳の稜線に出ると、ここからは歩きやすい尾根道である。

しかし、足が痛い。
買ったばかりの靴なのだが、どうも寸法を間違えたらしい。

本当は景色を楽しみながらのんびり歩くところなのだが、時間が気になる。できたら4時40分のバスに乗って、今夜中に有峰口まで行きたいのだ。そのためには4時にはキャンプ場に着いていなければいけない。
今日は足が痛くて、ほとんど足を引きずるようにして歩いている。休みの度に靴紐をゆるめなければいけない。

頂上についたのは1時過ぎ。

登りで6時間かかっている。下りが半分の3時間として、登山口に着くのは4時30分になってしまう。予定のバスは4時40分だ。間に合いそうもない。とももかく頑張ってみよう。

下りは、いよいよ足が痛い。ようやくの思いで笠新道登山口に着いたのは4時だった。

もうバスには間に合わないので、ゆっくり歩いていったら、キャンプ場に着いたのは5時になってしまった。

もう1泊することにして、テントのなかで足を調べたら、昨日のマメの皮がはがれてしまって悲惨な状態になっていた。

明日の予定を考えた。

朝一番のバスで出発し、富山に向かう。富山で山の道具屋さんをさがして、コンロと靴を買う。

そして折立には明日中に着けるようにする。

なんとかなるだろう。

その夜、地震があった。

NEXT 薬師岳

 


笠新道からの槍ヶ岳



早朝のキャンプ場、3時30分


見上げる笠が岳の稜線


笠が岳登山道入り口


穂高の稜線


杓子平から抜戸岳稜線


稜線から笠が岳山頂を望む


笠が岳山頂






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