1993/9/13

阿寒岳と名前がつく山は3つある。雄阿寒岳、雌阿寒岳、阿寒富士だ。
釧路に転勤してきて最初に登った山が雄阿寒岳だった。理由は単純で、釧路から一番近い山だったからだ。
 
雌阿寒岳 阿寒富士

雄阿寒岳については、「釧路ハイキングクラブ(KHC)」のメンバーと一緒に登った「10周年記念山行」のことを書きたい。
KHCでは10周年を記念して、雄阿寒岳の山頂に山名の書かれた標識を建てようということになった。それまでは、雄阿寒岳山頂にあるのはそんなたいした標識ではなかったのだ。
この標識はメンバーの新保政敏さんの手作りである。

1993年9月13日
釧路から車に分乗して、雄阿寒岳登山口に向かう。この日の山行は総勢15人であった。
登山口で持ってきた標識の部品をみんなで分けた。シャベルとか大きな釘とか鎖まであって、けっこう荷物は重い。
雄阿寒岳の登山口は、マリモで有名な阿寒湖のほとりである。阿寒湖から阿寒川が流れ出ているのだが、その水門のある「滝口」が登山口なのだ。
最初は阿寒湖に沿って歩いていく。それから樹林の中に入って、太郎湖と次郎湖を見て、少し登ると「一合目」の指導標がある。
雄阿寒岳の登山道には、りっぱな指導標が設置されていて「二合目」「三合目」と頂上まで続いている。ただひとつだけ気になるのは、指導標の「五合目」は自分の感覚でいったらほとんど「八合目」にあたるのではないかということだ。これと同じことがガイドブックにも書いてあった。
一合目から五合目までは厳しい登りが続くが、五合目に着くと這い松帯になって視界は一気に開ける。傾斜も緩やかになる。
この時は五合目まではガスがかかっていて、視界がまったくきかなかった。五合目で休んでいると、次第に晴れてきて青空も見えるようになった。
九合目は本当に頂上直下にあって、ここからはほんのひと登りで頂上に着く。
頂上直下では再びガスに包まれて、霧の中の登行になった。
山頂に着いたのは11時40分頃である。
山頂では弁当を広げて、みんなそろってビールで乾杯。
食べてから、山頂の標識を組み立てて、穴を掘って、しっかりとこれを固定する。
この穴を掘るのも、大きな石がゴロゴロしていて、けっこう大変だったのだ。
完成したのは1時であった。
みんなで記念写真を撮って下山した。
大きな事業をやり終えたような、すごく満足感のある山行であった。
なお、「釧路ハイキングクラブ」のことを紹介しておくと


事務局は
「喫茶 染瑠句」にあって
住所 釧路市入江町1532
電話 0154-25-1802



雄阿寒岳登山口


荷物を分担する


運ぶのはけっこう大変


二合目で休憩


八合目、頂上は近い



頂上まであと一息

頂上直下の登

山頂到着、ビールで乾杯

食べたら標識の組み立て

まず穴を掘る

大きな石もあって掘るのも大変だ

木槌で大釘を打ち込む

鎖で固定する

ようやく完成した

少し花でも見て

山頂から見えるパンケトウ

パンケトウは北海道に似ている




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